先日、知り合いの方から青唐辛子をいただきました。けっこう辛い青唐辛子で、なかなか消費しきれずにいました。冷蔵庫に入れて保存しているものの、このままだと腐らせて、いくつか無駄にしてしまいそうでしたので、一気に消費できそうな料理を思い出そうとしてみました。その結果、思い出したのは、南蛮味噌です。よく牛タン定食の漬物と一緒に添えられてくる、ごはんのお供です。ただ、私は南蛮味噌を作ったことが一度もありません。そんな時、普通の人ならレシピが載っているサイトを見ることでしょう。でも、私はAIを積極的に使おうとしている身。それなので、今回はかの有名なAI、ChatGPTにレシピを考えてもらいました。無料版です。
最後は自分好みに味を調節しましたが、とても美味しくできあがりましたので、ご紹介していきます。早くレシピが見たい方は以下のもくじの「やさしい酸味の南蛮味噌(オリジナルレシピ)」をクリックして飛んでください。

ChatGPTにレシピを考えてもらう
ChatGPTにレシピを聞くにしても、「南蛮味噌のレシピを教えてください。」みたいに、普通に聞いてしまうと、要領がいいことでも名を馳せるChatGPTは、他のサイトに載っているレシピを丸パクりしてくるんじゃないかという予感がします。それなので、私は少し縛りを加えて、ChatGPTのオリジナリティを引き出してみようと思いました。
ChatGPTにどのように依頼したか
私は、青唐辛子が辛すぎて食べられないのも嫌ですし、少し大人っぽい味わいの酸味も加えてほしかったので、以下のようにChatGPTに依頼してみました。
「5cmくらいの青唐辛子が5本くらいあります。南蛮味噌を作りたいのでレシピを考えてください。どこかの情報のコピーではなくChatGPTオリジナルレシピでお願いします。辛すぎないようにしてほしいです。少し酸味も加えてほしいです。」
以上です。
ChatGPTからの回答
ChatGPTは、私からの依頼に対して以下のように返答してくれました。
<ここから引用>
了解です!
いただいた条件(5cmほどの青唐辛子×5本/辛すぎない/少し酸味あり/ChatGPTオリジナル)に合わせて、家庭で作りやすいやさしい辛さの南蛮味噌を考えました。
<引用ここまで>
出典:Open AI - ChatGPT(2025年12月10日時点)
なかなか自信を感じさせる回答をしてくれました。この回答のあとにレシピが提示されました。次項で詳しくご紹介します。
やさしい酸味の南蛮味噌(オリジナルレシピ)
ChatGPTが考えてくれた料理名は「やさしい酸味の南蛮味噌(オリジナルレシピ)」です。ここから、レシピをご紹介します。
材料
<ここから引用>
■ 材料
- 青唐辛子…5本(5cm程度)
- 長ねぎ…大さじ2(みじん切り)
- 味噌…大さじ3
- 砂糖…大さじ1
- みりん…大さじ1
- 酒…大さじ1
- 酢…小さじ1/2~1(好みの酸味に)
- ごま油…小さじ1
- かつお節…ひとつまみ(風味と辛みやわらげ)
- 塩…ごく少々(味調整)
<引用ここまで>
出典:Open AI - ChatGPT(2025年12月10日時点)
手順
<ここから引用>
■ 作り方
1.青唐辛子を処理する
- 種とワタを取ると辛さがだいぶマイルドになります。
- 輪切りまたはみじん切りに。
2.香りを出す
- 小鍋にごま油を入れ、弱火で青唐辛子と長ねぎを1~2分炒めて香りを立てる。
- 焦がさない。
3.調味料を加えて煮詰める
- 味噌・砂糖・みりん・酒をすべて入れる。
- 弱火で3~4分、ぽってりするまでゆっくり練る。
4.酸味と風味を仕上げる
- 火を止めてから酢を加える。(酸味がまろやかに残る)
- かつお節をひとつまみ入れて混ぜる。
5.味見して調整
- 辛いと感じたら、砂糖をほんの少し追加。
- 酸味を強めたい場合は酢を数滴追加。
<引用ここまで>
出典:Open AI - ChatGPT(2025年12月10日時点)
食べ方
<ここから引用>
■ 食べ方のおすすめ
- あったかご飯に少しのせて
- 冷奴にのせると「酸味+辛味」がちょうどいい薬味に
- 焼き茄子に添える
- マヨネーズと混ぜてディップにしても美味しい
<引用ここまで>
出典:Open AI - ChatGPT(2025年12月10日時点)
ワンポイントアドバイス・提案
<ここから引用>
■ 辛さをさらに抑えたい場合
- 種とワタをしっかり取る
- 青唐辛子を 水に3分ほど浸してから 使用(辛味が緩和)
- 実を炒める前に塩を少しふって5分置き、 水気を拭く と辛みが落ち着く
もし味噌を特定の種類(麦味噌・白味噌・赤味噌など)に合わせてカスタムしたい場合も作れます。辛さの調整や、もっと酸味を強くしたいなどあれば言ってください!
<引用ここまで>
出典:Open AI - ChatGPT(2025年12月10日時点)
調理してみた
ChatGPTが考えてくれたレシピを参考に、実際にこの南蛮味噌を作ってみました。
使用した青唐辛子は【写真1】のものです。知り合いが自家栽培してくれたものです。

写真1. 青唐辛子
実は、この南蛮味噌を作る前に、この青唐辛子を他の料理で使ってみたのですが、とても辛味が強くて驚きました。何という品種なのかはわかりませんが、かなり強烈でした。それなので、今回この南蛮味噌を作る際は、ChatGPTが示してくれたワンポイントアドバイス通りに、【写真2】のように種とワタをしっかり取りました。刻んでいるときから粘膜を刺激してきて、くしゃみが出てしまいました。

写真2. みじん切りにした様子
刻んだあとも、ChatGPTのアドバイス通りに、塩を少し振って5分待って、キッチンペーパーで水気を吸い取ってから使用しました。5分待っている間に、お酢以外の調味料はすべて混ぜておきました。分量はChatGPTのレシピ通りです。【写真3】が調味料を混ぜ合わせたときのものです。

写真3. 調味料を混ぜ合わせた様子
先に混ぜておけば、炒めるときにあせらなくてすみます。
鉄のフライパンを熱してごま油で、青唐辛子と長ねぎを炒めました。【写真4】のように鮮やかな色になり、長ねぎとごま油がすごくいい香りでした。

写真4. 長ねぎと青唐辛子を炒めている様子
このあともChatGPTの指示通りに、調味料を加えてぽってりするまで弱火で練りました。ぽってりしたあと、火を止めてお酢とかつお節を投入しました。お酢は小さじ1/2〜1と書いてありましたので、小さじ1にしてみました。
ここで味見をしてみました。辛さについてはChatGPTのアドバイス通りやったことで、ピリッとはしますが、舌が焼けるような辛味ではなく、ちょうどいい感じになりました。辛いのが苦手な人はだめかも知れませんが、それ以外の人が不快に感じることはほぼ無いと思われます。お酢を入れたことによる酸味については、そんなに感じませんでした。でも、これ以上入れて主張してくるのは南蛮味噌からかけ離れてしまいそうなので、これはこれで良しとしました。問題なのは味のバランスです。この辺は味の好みによって意見が割れるところだと思いますが、私にとっては塩辛さやしょっぱさが強すぎると感じ、納得がいきませんでした。「これは、もっと思い切って砂糖を入れたほうが美味しくなりそうだ。」と自己の経験からそう思いました。私は結構甘辛味が好きなのかもしれません。豚の生姜焼きを作る際も、結構砂糖を入れて甘辛味にする傾向があるので、今回もそのように感じたのかもしれません。
というわけで、ここはChatGPTの指示からはみ出し、砂糖を追加投入することにしました。その量は驚愕するかもしれませんが、思い切って大さじ2(すりきり)です。弱火にかけて練り直し完成しました。完成品の写真は下の【写真5】です。

写真5. 南蛮味噌完成品
見た目は茶色で地味ですが、砂糖を投入したあとの味は完全にうまくいって、かなり美味しかったです。
普通にご飯にちょびっとずつ付けても美味しかったですし、柚子胡椒みたいな感覚で鍋料理の味変に使っても良い働きをしてくれました。納豆ご飯に混ぜるのも凄く合いました。
感想
今回、とにかく青唐辛子を美味しく消費することができて素直に嬉しかったです。
AIにレシピを考えてもらうというのも結構面白かったです。AI自体は、味を感じることができないはずですが、たくさんの情報をもとに学習をして人間好みの味を考えてしまうのは凄いことです。最後は私好みになるように砂糖を投入しましたので、ChatGPTと私の合作ということにはなりましたが、これも私が先に自分の好みの味を教えてあげていれば、ChatGPTだけで近いものを考案してくれていたかもしれません。
また、こんなにしっかりとしたレシピを作ってくれるならば、献立に困ったときには、冷蔵庫の余り物をAIにおしえてあげて、「これらの材料で美味しい料理のレシピを考えて。」とか注文すれば、結構まともなレシピを考えてくれるのではないかという気がしました。今回の取り組みはとてもいい勉強になりました。