Withailand (ウィザイランド)

AIの世界に足をそっと踏み入れた

PixAI:画像生成時のクレジット消費について

今回はPixAI.Artにおいての消費クレジットについてのお話です。

消費クレジットと聞くと何やらお金の関係の話かなと思いますか?

実はそうではありません。ここで言う消費クレジットとは、PixAI.ArtというAIによる画像生成サービスの中でのお話です。

PixAI.Art(以後PixAIと表記します)は、自分自身がAIによる画像生成に適した高性能のパソコンを所有していなくても、PixAIのユーザー登録をすることでAIによる画像生成を体験することができます。私自身も性能の良いパソコンは持ってないのですが、PixAIで画像を生成を楽しんでおります。

PixAIでは画像を生成する際にクレジットというPixAIオリジナルのポイントのようなものがあります。PixAIで画像を生成するにはこのクレジットを消費します。ここまでの話だけですと、「なんだ、やっぱり有料サービスじゃないか。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、PixAIは課金せずともかなり楽しめます。というのも、PixAI.Artではログインさえすれば、一日あたり10,000クレジットをタダで貰うことができるからです。画像を生成する際の細かい設定によって消費されるクレジットの量は変わるのですが、その設定をうまく調節すれば、クレジットを全く使用しなくても、そこそこまともな画像を生成することもできるのです。

というわけで、今回は、PixAIでの画像生成時に、どのような要素がクレジットの消費量に影響するのかを簡単にご説明していきます。

要素①:モデル

PixAIで画像を生成する際、必ず画像の作風となるモデルを選択する必要があります。ここでのポイントは、選択するモデルにXLマークがついているか否かです。XLマークがついているモデルの方がクレジットを多く消費します。

要素②:縦横比

縦横比という項目は、PixAIにおいては対比というより画像の大きさ(面積)を表しているようです。Width(横)とHeight(縦)の値をそれぞれ256〜1024で指定することができます。但し、奇数は指定できません。Width * Heightの値が大きいほどたくさんクレジットを消費します。

要素③:HiRes

HiRes(ハイレゾ)は解像度を上げたりノイズ除去の程度を調節できる項目です。この項目の解像度の値を上げると、クレジットの消費量が増えます。値を上げれば上げるほど消費するクレジット数も上がります。

このHiResの項目の解像度を少しでも上げると、ノイズ除去の強度(Denoising Strength)とノイズ除去のステップ(Denoising Steps)の値を変えることができるようになります。Denoising Strengthの値は増やしたり減らしたりしてもクレジットの消費には影響しません。しかしながら、Denoising Stepsは増やすとクレジットの消費数も増加します。

このHiResの項目は、消費クレジット数に大きく影響する部分です。そして、HiResの項目の値を変えた場合は、4枚の画像を同時に生成する機能は自動的にオフになり、単一(1枚だけの画像)しか生成できなくなります。

要素④:Sampling Steps

Sampling Stepsはノイズを除去する回数を表しておりますが、この値も大きくすればするほど消費クレジット数が増加します。あまりケチるとまともでない画像が出来上がりがちです。

要素⑤:Sampling Method

Sampling Methodはノイズ除去の方法です。PixAIでは12種類の中から選ぶことができます。詳しくは、以前書いたこちらの記事をご覧ください。↓

Sampling Method:クレジット消費量ランキング(https://senisthousand.hatenablog.com/entry/ranking_1-12)

上の記事でも書きましたが、12種類のSampling Methodの中で、クレジットの消費量が少ないのは【Euler a】,【Euler】,【LMS】,【DDIM】です。

要素⑥:高優先度

高優先度は画像が生成されるまでの時間に大きく影響します。高優先度は有効にするか無効にするかの選択だけです。無効にした場合は、【待機中】→【生成中】→【公開】といった流れで時間とともにステータスが変わっていきますが、高優先度を有効にして生成した場合は、無効にした場合と比べると1,000クレジット多く消費しますが、【待機中】というステータスにかかる時間がすごく短くなり、結構すぐに生成がはじまります。

高優先度を無効にしたときの【待機中】という状態にかかる時間は、画面を眺めながらじっと待っていると結構長く感じますので、高優先度を有効にしたときの気分は、まるで某テーマパークでファストパスを利用してアトラクションに乗ったときのようです。

クレジット消費量に影響しない項目一覧

ここまでは、クレジットの消費量に影響する要素をご紹介してきました。その逆に、値を変えてもクレジットの消費には影響しない項目は、以下の一覧をご覧ください。

  • LoRA
  • コントロール(※コントロール内の画像をアップロードを使用した場合は、縦横比がアップロードした画像に合わせて固定されるため、固定された値によってはクレジットを消費します。)
  • ノイズ除去の強度(Denoising Strength)
  • プロンプト
  • ネガティブプロンプト
  • CFG Scale
  • Seed

まとめ

どの項目がクレジットを消費するかはなんとなくわかったのではないかと思います。クレジットの消費を抑えてどんどん画像生成にチャレンジしてみたいというかたは、以下のポイントを抑えるといいと思います。

  • XLマークのついたモデルを使うのは避ける
  • HiResの利用は避ける
  • Sampling Methodを【Euler a】か【Euler】か【LMS】か【DDIM】にする
  • Sampling Stepsはケチらない
  • 急いでなければ高優先度は無効にする
  • 最後に縦横比を調節する

これで試していくと、クレジットの消費を抑えても結構たくさんオーダーできます。

ただ、高優先度を無効にしてたくさんオーダーすると、11個目のオーダーは拒否されてしまいますので、オーダー済みの生成が完了するまで待ってから再度オーダーしてください。

それとLMSというSampling Methodは選択するモデルやRoLAによっては、扱いが難しくなることがありますので、Sampling Stepsを上げてもうまく生成できないときは、早めに諦めたほうがいいかもしれません。詳しくは以下の記事をご覧ください。

Sampling Method:LMSでの独特な現象を克服するヒント(https://senisthousand.hatenablog.com/entry/potato)

それでは、今回のお話は以上となります。今後とも当ブログをよろしくお願いします。

更新履歴

  • 2024年4月19日:記事の概要を追加