今日は、無料会員でも結構ちゃんとAI画像生成が楽しめるPixAI.Artというサービスを使って、某バーガーチェーンの有名マスコットキャラクターを描いてみようと思います。
なかなか有名なマスコットキャラクターであったにも関わらず、何故かCMからいつの間にか消えたいった彼を、AIの力を使って描いていきます。
有名とはいえ、もう十年以上CMには出演していないですし、お店の中でもその姿を見かけません。最近そのお店で食事をしたときに必死で彼の痕跡を探しましたが、トレーの上に敷かれる紙の隅っこににチラッと手だけイラストが描かれていました。そのくらいなので、もう若い人達にはピンとこないかもしれないですね。
PixAI.Artを超ざっくりと説明
PixAI.ArtはパソコンやスマホでAIに絵を描いてもらえるサービスです。私の場合はAndroidのスマートフォンにPixAI.Artのアプリをインストールして手軽に楽しんでおります。
どうやって画像を生成させるかをざっくりと説明すると、AIに描いてほしい絵の特徴を、文字にして指示をする感じです。その文字による指示の事をプロンプトと言います。例えば、『プールにいる2匹の黒猫』を描いてもらうときは、【2cats】や【black】や【pool】といった文字(英単語やちょっとした英語)をプロンプトとして入力します。
そのプロンプトに、モデルと言われる作風の型を掛け合わせて画像を生成してもらいます。モデルと言われる作風の型は、はじめからたくさん用意されております。その中から自分の気に入った作風のモデルを選ぶことができるのです。
「このモデル(作風)をベースとして、このプロンプト(指示)に沿って絵を描いてちょうだい。」とAIさんにお願いする感じです。
それでしばらく待っているとAIさんが「できましたよ~。こんな感じに描けました。いかがですか?」と出来上がった画像を見せてくれる感じです。
無料にこだわると、生成されるまでなは数分〜数十分の時間がかかる仕様になっておりますが、それも何だか自分で捏ねたパンや陶芸の器が焼き上がるのを待っているみたいで、趣深いです。
自分が思い描いていたものとは違う絵が生成されても、画像のクオリティは高いので、私もはじめてこのPixAI.Artというサービスを試したときは、その出来栄えにかなり驚きました。
チャレンジのルール
何回も何回も試行錯誤を繰り返して、自分の追い求めている絵が生成されるまでチャレンジするのも面白いと思いますが、チャレンジする回数やパラメータの値にある程度縛りを設けて、その縛りの中でどれだけできるかを試すのもチャレンジの楽しさだと思います。自分の想像とは少し違った物を創造してくれることは、自分の想像の範疇を超えた新たな視点の提案かもしれません。それは予想外の感動だったり、自分の可能性を広げてくれるヒントに成り得るかもしれません。
という理由で、このチャレンジには以下の様な縛り(ルール)を設けることにしました。
- 生成する回数:5回まで
- モデル:Moonbeam
- LoRA:1つも使用しない
- 縦横比:512✕512
- 画像枚数:単一
- 解像度:1.0
- ネガティブプロンプト:そのまま
- Sampling Steps:17.0
- Sampling Method:そのまま
- CFG Scale:そのまま
- 高優先度:チェックを外す
最小限のプロンプトで一度生成する
それではチャレンジを開始します。まずは、プロンプトで描いてもらう方向性を示します。某バーガーチェーンの有名マスコットキャラクターとは、どんなキャラクターかを一言で表すとすれば、『ピエロ』がしっくりくるんじゃないかと思います。ピエロは英語で【clown】なので、このキーワードを1番はじめに入力してみます。
その後、その結果をもとにプロンプトを追加して修正して再現度を高めていこうと思います。
一度目の結果
おしゃれな感じのピエロの画像が生成されました。出来上がりを見た上で、ここを直したいと思ったのは、
- 髪の毛 → もっと真っ赤にしてボリュームアップしたい
- 目 → もっと小さくしたい
- 服 → 青色を無くしたい
- 背景 → バーガー屋さんにしたい
なので、以下のプロンプトにして再度生成しました。
1clown, (clown:(hairstyle:big, wavy), (hair color:simply red), (eyes:small), (clothes:(color:yellow, red, white))(background:burger shop, store)
二度目の結果
こんな感じになりました。私が描きたいマスコットキャラクターは長身のおじさんピエロなのですが、だいぶかわいい感じになってしまいました。でも、色は理想通りになりました。それと背景が反映されてないです。なんでだろうとプロンプトをよく見たら、backgroundの前に【,】を入れるのを忘れておりました。たぶんそのせいだと思います。
それ以外に手直したい部分は、
- 目 → もっと小さく
- 服 → 赤と白の縞模様を再現させたい,黄色いノースリーブのツナギを着せたい
なので、プロンプトを以下の様に書き換えて再度生成にチャレンジしてみました。
1clown, (clown:guy, (hairstyle:big, regent, wavy, short), (hair color:simply red), (eyes:((((small))))), (clothes:(color:red, white), patern:barre), (coverall:(color:yellow), sleeveless), (background:burger shop, store)
三度目の結果
完全に遠ざかりました。もはやピエロ感がゼロに等しいです。服も黄色が無くなってしまいました。良くなったのは背景が描き出された事くらいですね。でもお店の雰囲気もちょっと違います。あと2回の生成で納得の出来栄えに持っていけるか心配になってきました。次の課題は、
- 人物 → ピエロ感をもっと強く
- 肌 → 白塗りに
- 服装 → 色やデザインをもっと細かく
- 店舗 → ファストフード店のように
プロンプトを以下の様に直して再度生成をしてみました。
(((1clown))), (clown:tall, man, (skin:white), (hairstyle:(big), (regent), [wavy] , (((shortcut)))), (hair color:simply red), (eyes:((((small)))), realistic), nose:red, lip:red), (clothes:coverall over long-sleeved shirt), (long-sleeved shirt:(color:red and white), patern:barre), (coverall:(color:only yellow), sleeveless), (background:burger shop, fast food shop, store)
四度目の結果
これも違いますね。完全に女子になってしまいました。おじさんになるように調整しないといけません。背景ももっとアメリカンな感じにしたいですね。
- 女子 → おじさん
- 髪 → 赤く
- 肌 → もっと白塗りに
- オーバーオール → 黄色に
- シャツ → 縞々に
- 背景 → アメリカっぽく
次は最後の生成になります。プロンプトは以下の様にします。頼む!うまく行ってくれ!
(((1clown))), (clown:tall, mister, old man, (((skin:white))), (hairstyle:(big), (((regent))), [wavy], (((shortcut)))), (((hair color:red))), (eyes:(((small))), realistic), (((nose:red))), (lip:red), (clothes:coverall over long-sleeved shirt), (long-sleeved shirt:(color:red and white), (((patern:barre)))), (coverall:(((yellow))), sleeveless), (background:burger shop, fast food shop, store, american, house)
最後の結果(五回目)
うわー、駄目でした。今回のチャレンジは失敗ですね。2回目の生成が一番近かったのではないでしょうか。
なかなか思い通りには行きませんね。もっと修行を積まないといけないなと思いました。