私は、WOMBOの画像生成AIサービス『Dream』を以前からAndroidのアプリで何度か利用したことがあります。実は、このブログのアイコン(ロゴマーク)もWOMBOのDreamで作りました。その時の様子は別の記事(『AIにロゴを生成してもらおう!』https://senisthousand.hatenablog.com/entry/ai-logo )でご覧いただけます。
つい最近、パソコンのブラウザでもDreamを利用できるのかが気になり、GoogleでWOMBOを検索してみました。その際に気がついたのですが、WOMBOのURLがとんでもなく短いのです。下の写真は検索結果のスクリーンショットの一部てす。
だけです。https://やwwwの部分は省略しても平気なので、実質アドレスバーにはドメインと呼ばれているw.aiだけを入力してEnterを押せばWOMBOのサイトに行けてしまうのです。私が今まで見たことのあるURLの中で、恐らく世界で一番短いドメインだと思います。短縮URLでもこんなに短いものは見たことがありません。私はこのドメインの短さにとても驚き、そして感動しました。
あなたは、これより短いドメインを見たことありますか。もしも、これより短いドメインを見たことがあるという方がいらっしゃいましたら、是非コメント欄で教えてほしいです。
ということで、今回はAI関連とは少し話が逸れますが、短いドメインのことが気になったので、短いURLが他にもないかを調べてみます。
文字数
w.aiの文字数はドットも含めると4文字です。これが恐らく最小文字数なのではないかと思います。というのも、ドメインの最後の部分(.com,.jp,.uk,.org等)はトップレベルドメインと言われてますが、このトップレベルドメインの部分だけで最低でも2文字(ドットを含めたら3文字)を消費してしまいます。ドットより前の部分に2文字以上あったら、もうその時点でw.aiの短さには敵わなくなってしまうのです。なので、現在の世界最小文字数ドメインはドットを含めて4文字だと思われます。
存在確認の総当たりは現実的?
ドットを含めて4文字の短いドメインを探すことは簡単でしょうか。それは一人の人間が確かめるにはとても根気がいる作業で困難だと思われます。2文字のトップレベルドメインだけでも世の中に250種類くらいあるようです。その250種類にトップレベルドメインのドットより前の部分の1文字を総当たりするとなると、アルファベット26文字に加えて数字10種類の合計36文字を試すことになります。
250✕36=9000
ざっと計算すると9000通りです。一つ確かめるのに5秒かかるとしたら、
9000✕5=45000
45000秒は分で表すと750分です。時間で表すと12時間半です。
できなくはなさそうですけど、集中力が保てなさそうなので、できれば12人くらいで手分けしてやりたい内容ですね。
的を絞って探してみる
上記の理由で、飽きやすい性格の私は、総当たりの方法は横に置いといて、ある程度的を絞って探してみることにしました。たとえば、w.aiで実績のある.aiや日本人に馴染み深い.jpなどを中心に探してみます。但し、このあとの記載内容は、調査した先が、怪しいサイトだったり、フィッシングサイトやアダルトサイトだったりする可能性もありますので、安全のためにURLリンクにならないようにトップレベルドメインの前にスペースを入れております。スペースを外してのアクセスには充分にお気をつけください。自己責任になります。
ちなみに、調査に使用したブラウザはGoogle Chrome バージョン91.0.4472.167です。
◯.aiの場合
- a .ai→ hack .chatというところにリダイレクトされました。
- b .ai→ ドメインの販売業者のサイトにリダイレクトされました。
- c .ai→ character .aiというAIチャットサービスと思われるサイトにリダイレクトされました。
- d .ai→ 自動車のダイムラーの関係のサイトにリダイレクトされました。ダイムラーのダイか。
- e .ai→ Eというサービスのサイトでした。
- f .ai→ ドメインの販売業者のサイトにリダイレクトされました。
- g .ai→ Google AIのサイトにリダイレクトされました。
- h .ai→ haiというサービスのサイトでした。
- i .ai→ 白い背景に黒い字で『Iai』とだけ書いてあるサイトに繋がりました。
- j .ai→ ドメインの販売業者のサイトにリダイレクトされました。
- k .ai→ ドメインの販売業者のサイトにリダイレクトされました。
- l .ai→ 『This site can't be reached』というエラーが表示されました。
- m .ai→ M .AIというサービスのサイトでした。
- n .ai→ ドメインの販売業者のサイト連絡先が表示されました。
- o .ai→ O .AIというAIチャットのサービスのサイトでした。
- p .ai→ P .aiという広告関連サービスのサイトでした。
- q .ai→ Qというサービスのサイトてした。
- r .ai→ 『This site can't be reached』というエラーが表示されました。
- s .ai→ Sai(saizai)さんという方の紹介サイトでした。漢字の『兄』に似たロゴマークが印象に残りました。
- t .ai→ 『This site can't be reached』というエラーが表示されました。
- u. ai→ ドメインの販売業者のサイトの連絡先が表示されました。
- v. ai→ HEXONETというドメイン販売業者のページが開きました。
- w .ai→ この記事を書くきっかけになったWOMBOのサイトです。
- x .ai→ イーロン・マスクさんが率いるxAI社のサイトでした。
- y .ai→ ドメインの販売業者のサイトにリダイレクトされました。
- z .ai→ Zaiさんという方のサイトでした。
- 0〜9. ai→ ドメインの販売業者のサイトにリダイレクトされました。
.aiの場合は50%がドメイン販売業者関連で、41.7%が運用されているドメインで、8.3%が『This site can't be reached』というエラーが出て、どこにも接続されないという結果でした。
◯.jpの場合
.jpの場合は、ドットより前の1文字をa〜z,0〜9全ての文字で試してみましたが、全部『This site can't be reached』というエラーが表示されました。.jpはどうやらドット前は1文字ではドメインを作れないようですね。試しにドット前を2文字でも10通りほど確認してみたのですが、それらも全て『This site can't be reached』というエラーが表示されました。ドット前を3文字にするとドメインとして存在していることが確認できました。
◯.krや◯.kpの場合
隣国の韓国の.krや北朝鮮の.kp場合もa〜z,0〜9の36文字全てを試しましたが、『This site can't be reached』というエラーが表示されました。
◯.cnの場合
.cnは隣国の中国で使われるトップレベルドメインです。
- a .cn,b .cn,c .cn,2 .cn,8 .cn→ Lindaという人の紹介文やアライグマや鴨の写真が出てきました。中国語が読めないので詳しくはわかりません。
- d .cn→ ゲーム関連のサイトでした。
- e .cn,i .cn,q .cn,9 .cn→ 結構待ちましたがロードが完了しなかったです。
- f .cn→ 『Access to ◯.cn was denied』とエラー表示が出てアクセスができません。
- g .cn→ Googleの中国サイトでした。検索しようとクリックするとgoogle .com .hkにリダイレクトされたので、香港版のようです。
- h .cn→ ドメイン販売業者のサイトにリダイレクトされました。
- j .cn→ 浪淘金という会社のサイトにリダイレクトされました。Planet Jというゲームアプリをリリースしているようです。App StoreやGoogle Playでもダウンロードできるようです。
- k .cn→ 移动商街というインターネット通販サイトでした。
- l .cn,m .cn,p .cn,v .cn,w .cn,x .cn,y .cn,0 .cn,5 .cn,7 .cn→ 『This site can't be reached』というエラーが出ました。
- n .cn→ N世界というメタバース関連の企業のサイトでした。
- o .cn→ 地図や航空写真のサイトでした。
- r .cn,u .cn,4. cn→ ドメイン販売業者のサイトの連絡先が表示されました。
- s .cn→ スポーツ関連のネット通販サイトでした。
- t .cn→ tなのになぜかWeibo(微博)にリダイレクトされました。
- z .cn→ Amazon関連のページでした。日本のAmazonのようにすぐに商品を検索できるような画面ではなく、アプリのダウンロードを促すような画面でした。
- 1 .cn→ 福建省経済信息中心という中国福建省の経済関連の組織のサイトでした。
- 3 .cn→ 京东全球というネット通販サイトに転送されました。かなり取扱品目の多いサイトです。今まで知りませんでしたが、JDグローバルという大手の通販サイトらしいです。京东は日本の漢字で書くと京東になってジンドンと読むようです。
- 6 .cn→ 六間房という動画共有サービスのサイトでした。チラッと見ただけですがキラキラした中国が垣間見えました。
.cnの場合は、運用されているドメインが33.3%で、27.8%が『This site can't be reached』というエラーが出て、接続できませんでした。謎のLindaが13.9%もあって、ドメイン販売業者関連が11.1%、いくら待ってもロードができないが11.1%、接続拒否が2.8%という結果でした。
まとめ
日本,韓国,北朝鮮の3カ国のトップレベルドメインは、セカンドレベルドメインが1文字だけというのは一つも存在しなかったのでサクサクと調査が進みましたが、.aiや中国の.cnは結構ヒットしたので驚きました。以外にもドットを含めて4文字だけのドメインはたくさんありました。そしてヒットすると、ついついどんな内容のサイトなのか調べたくなってしまうので、5つのトップレベルドメインを調べるだけで、6時間くらいかかってしまいました。当初の予想とは全然違いますね。
調べていて結構楽しかったので、今後は一つのトップレベルドメイン毎に記事にしてシリーズ化するのも面白いかもと思いました。
あとは無駄な努力に終わるかもしれませんが、トップレベルドメインは本当に2文字(ドット含めて3文字)が一番短いのか。もしかしたら1文字(ドット含めて2文字)というのもあるのではないかという疑問も湧いたので、その調査もしてみようかなと思いました。
更新履歴
・2024年4月15日:c .ai(character .ai)についての説明を、画像生成AIサービスからAIチャットサービスに変更。
・2024年4月19日:記事の概要を追加